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環境にやさしい住宅を選ぶ理由:エコフレンドリーな家のメリットと選び方

日本では、2050年カーボンニュートラルの達成を目指し、国や企業がさまざまな取り組みを行っています。私たちの周りでも、環境問題への意識の高まりを感じる機会は多いのではないでしょうか。

カーボンニュートラルとは、人類が排出する温室効果ガスの量と、森林などが吸収する温室効果ガスの量を差引ゼロの状態のことです。この目標達成への道のりは、容易なことではなく、人類一人一人の行動が大切です。本章では、人間ができることのひとつとして、環境にやさしい住宅という意味の、エコフレンドリーな家に住むことでもたらされるメリットと、選び方について考えます。
 

私たちが受けるメリット

エコフレンドリーな家に住むことで得られるメリットは「快適性の高い暮らし」「健康の維持」「光熱費の削減」です。

これらの実現のためには、高断熱・高気密な断熱性能の高さが重要です。断熱性能の高い家は、夏は涼しく冬は温かな、年中快適な温度が保たれます。高温多湿によるストレスや、寒暖差によるヒートショックから身を守り、健康維持にも貢献します。

また、年間を通して室温が一定であることから、冷暖房を使う頻度を減らしたり、設定温度も低めの設定で過ごせるため、光熱費を大幅に削減できるのが最大の魅力です。さらに太陽光パネルを設置すれば、電力の自給自足も叶います。

環境に与えるメリット

エコフレンドリーな家が環境に与えるメリットは「CO2排出を抑えられる」です。

太陽光パネルで電力を自給自足する家が増えれば、発電時にかかるコストやエネルギーを削減できます。そして、断熱性能の高い家が増えれば、冷暖房の使用量が減りCO2の削減に直結します。また、住宅を解体したり建て直す際のCO2排出も軽視できません。断熱性能の高い家は、家の中の温度差が少なく、結露やカビの発生を抑え、耐久性があります。建て直す回数が減れば、CO2排出を最低限に留められるのです。

新築や増築する際は、地域の木材を使用することで、運搬にかかるCO2を最低限に抑えられ、さらに庭に樹木を植えれば地域の生態系が守られます。

エコフレンドリーな家の選び方

エコフレンドリーな家に住むことは、地球環境のために私たちができる賢明な選択の一つです。安価だからと環境に負荷のかかる商品を選ぶのではなく、環境に配慮した設備や材質を選び取ることが大切です。

国や自治体も、補助金や特例制度などを設けており、エコフレンドリーな住宅を推奨しています。ZEH(ゼッチ)基準を満たした住宅は、高断熱性能を兼ね備えた快適性能が高く、太陽光パネルなどの再生可能エネルギーを利用してエネルギーの自給自足を実現する住宅です。太陽光パネルや節水システムを導入することも、脱炭素への取り組みになります。
近年では、建築・運搬・廃棄時のCO2排出に配慮したLCCM住宅の普及も進められています。

ハウスメーカーや工務店は、使用する建材や断熱材、工法を公開しています。初期費用はかかるものの、国の助成金制度もうまく活用しながら、賢くエコフレンドリーな家を選択しましょう。

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